ウズベキスタンに抑留された日本人兵士のこと
ご存知の方も多いことと思われますが、日本人はめったに訪れないウズベキスタンに第2次世界大戦後大勢の日本人捕虜が抑留されていたことを知りました。
その捕虜たちが首都タシュケント中心部にナヴォイ劇場という大きな劇場を建設したのです。タシュケントの2度の大震災にも耐えたすぐれた建造物であり、そのことが現在でもウズベキスタン国民に賞賛され感謝されています。たとえ捕虜としての強制労働による建設工事ではあっても手抜きをしない日本人の国民性が偲ばれるエピソードです。
とはいえタシュケントの日本人墓地には帰国できなかった元兵士たちの墓標が並んでいます。なかには二十歳そこそこの若い兵士たちのものもありました。彼らの望郷の念を想像すると胸が熱くなります。
一方当時は旧ソビエト連邦の一共和国であったウズベキスタンではシベリアの収容所などより比較的条件はよく、人々は友好的で場合によっては現地の人々たちの配給食糧よりよいものを捕虜たちに支給していたという話もあるようです。
ナヴォイ劇場は現在改修中で、2015年の秋ぐらいまでは閉鎖されているようです。
またぜひ訪れてみたいと思います。