ウズベクダンスのターンテクニック②
ウズベクダンスの動きの中でよく目につく動きは
さまざまなターンです。
大きく分けて①回転しながら移動するものと、
②その場で(アンプラス、インプレイス)回転を行うものとがあります。
①の回転しながら移動するものには、バレエで言えばグリサード・アントゥールナン(トゥール・スートゥヌー)とシェネにあたるものがあります。
あ、たまにはロシアンダンスで言うところの、プリパダーニェでの回転も使われることがあります。
グリサード・アントゥールナンとシェネはもちろんウズベク風に踊られ、バレエとはかなりニュアンスが異なり、曲のスピードが増すと両者の違いはだんだん狭まってくるように思えます。
②のその場での回転ですが、民族舞踊によく見られる動脚をすばやく床についてはずみをつける
1回転の――バレエ、ジャズ、ロシアンと異なり、2回転以上はあまり見たことがないんですが――アンドゥダンのトゥール、そして軸脚の位置を変えずにほぼハーフターンを繰り返すピボットターンとでもいう回転があります。
以上の回転に上体の傾斜(リーン)をつけたり腕の動き、そしてつなぎのステップとしてパクリュ、ジャズで言うトリプレット、パドブレ、シャッセ、ロシアンダンスで言うドゥロービなどを加えたさまざまなバリアントから練習体系ができており、また作品にも使われています。そしてまたホレズム風のコミカルなアクションのコンビネーションもあります。ちょっとアフロジャズみたいだったですね(笑)
でも結局のところ細かいステップ分析がどうだこうだではなく、私が感じたのは、最後は「心意気」がウズベクターンの基本だということでした。